愛国短歌 国を愛する気持ちを短歌にこめて

ふるさと日本を大切に思う気持ちを表現したい。短歌は心のままを歌うもの。だから言葉を飾らず素直な気持ちで歌います。

おてんと短歌 昭和天皇へ短歌を贈ろう

日日のこのわがゆく道を 正さむと かくれたつ人の 声をもとむる

昭和41年 声 御年66歳 日本国民の大半はサイレントマジョリティ。 声が大きいのは 日本人になりすました街宣右翼とか 左翼の人とか。 私も声をあげなければと思う最近ですが、人の迷惑になるような デモとかは肌にあわない。 ネットを通して声を上げます。 …

明治天皇御製 人もわれも 道をまもりてかはらずば この敷島の国は 動かじ

11年前(明治11年より前のこと) 国 明治天皇御製集 改造社より 道を守ってかわる 相反する言葉です。 かわるけど道を守る 日本を守るために、私はかわる、けれど道は守る。 道とは明治天皇にとって指針とは、なんだったんでしょうか。 伝統は守るけれども国…

明治天皇です しきしまの 大和心をみがかずば 剣(つるぎ)おぶともかひなからまし

明治37年(1904年) 「明治天皇御製集」改造社 図書館で借りた本です。 今日は明治天皇の御製です。剣がでてくるところが昭和天皇と違うところ。 刀剣愛好家でもあったそうです。 この年は、日露戦争が開戦された歴史的な年です。 2月に開戦。この歌が何月…

眞菅(まそが)よ蘇我の子等は

推古天皇御製眞菅(まそが)よ蘇我の子等は 馬ならば日向(ひなた)の駒太刀(たち)ならば呉(くれ)の眞刀(まさひ) 宣(うべ)しかも蘇我の子等を大君(おほきみ)の使(つか)はすらしき 先日 舒明天皇の御製を紹介しました。 otentokazin.hatenablog.com その前の推古…

みゆきふる 畑の麦生(むぎふ)におりたちて いそしむ民を おもひこそやれ

田家雪 昭和12年 御年37歳 戦前です。貧しいです。 麦踏みは、したことはありません。 麦ふみって? 子供の頃、冬の日 母の田舎の稲が刈られた後の田んぼで 稲の根を踏みつける感覚が面白く、根をねらってずっと踏み続けたことがあります。 無心になれて、楽…

あなうれし 神のみ前に皇太子の いもせの契り むすぶこの朝

昭和34年 御年59歳 皇太子殿下(今上陛下)のご成婚 もう一首あります 皇太子の 契り 祝ひて 人びとの よろこぶさまを テレビにて見る 昨日の貞明皇后に引き続き、 otentokazin.hatenablog.com 陛下の御家族への御製です。 皇太子殿下が美智子様とご成婚され…

かなしけれど はふりの庭に ふしをがむ 人の多きをうれしとぞおもふ

貞明皇后崩御 御年68才 昭和26年5月17日 3首 残り2首あります いでましし 浅間の山の ふもとより 母のたまひし この草木はも 池のべの かたしろ草を 見るごとに 母のこころの 思ひでらる この草木・・・はあれですよ、戦争中 疎開された貞明皇后から(送られ…

雄略天皇へ贈る短歌 赤猪子かわいそうだよ

昨日、寺子屋塾 という 教育勅語や古事記を教えていただける塾を受講しました。 寺子屋モデル | 徳育、教育再生、偉人伝講座 4回目の受講ですが、難しい教育勅語を先生が楽しそうに面白おかしく 講義されると、本当にわかりやすい。 血液を持った知識になり…

今年のお題は 人 歌会始

数日前でしたが、今年の歌会始がありましたね。 お題は 「人」皇室の方々の歌を載せます。 天皇陛下 戦ひにあまたの人の失せしとふ 島緑にて海に横たふ 皇后陛下 夕茜(ゆふあかね)に入りゆく一機若き日の 吾(あ)がごとく行く旅人やある 皇太子さま スペ…

湖(うみ)のながめ得ならずと聞く 大森に 杉をうゑむと思ひしものを

秋田県田沢湖畔の植樹祭に臨みえざりしを惜しと思ひて 昭和43年 もう1首あります 鉢の土に 秋田の杉を植ゑつつも 国の守りになれといのりぬ 私、勘違いしていました。以前の歌で植樹する杉に 山を守る という気持ちをこめてらっしゃると思っていたのですが、…

舒明天皇の御製

manyou.plabot.michikusa.jp 大和(やまと)には 郡山(むらやま)あれど とりよろふ 天(あま)の香具山(かぐやま) 登り立ち 国見(くにみ)をすれば 国原(くにはら)は 煙(けぶり)立つ立つ 海原(うなはら)は 鷗(かまめ)立つ立つ うまし国そ 蜻蛉…

ゆめさめて わが世を思ふ あかつき 長なきどりの声をぞ きこゆる

昭和7年 御年32歳 暁鶏声 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 私、昨夜 今年これから治安が悪くなることを予想して・・・どう対策をとろうかと考…

たちなほれる この建物に外つ国の まれびとを迎へむ 時はきにけり

昭和49年 迎賓館 迎賓館 - Wikipedia 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る うれしいとか 思うとか 感情は入れていませんが 感無量 を感じます。 そ…

ひと年の まことこめたる たなつもの 捧ぐる田子にあふぞ うれしき

もう1首あります 新米(にひよね)を神にささぐる今日の日に 深くもおもふ 田子のいたつき 昭和29年 新穀 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 田…

遠つおやのいつき給へる かずかずの 正倉院のたからを見たり

正倉院 昭和54年 御年79才 正倉院の宝ー私は地方都市在住なので、一度だけ地元の美術館の特別イベントで一部、正倉院の宝物を見たことがあります。 宝物の細工が細かく美しく、手間ひまが今と比較できず、なんだか感動しました。 価値が高いものなんだろうけ…

あいらしき はるとらのをは 咲きにほふ 春ふかみたる 山峡(やまかひ)ゆけば

もう1首あります 藤いろの やま瑠璃草は 山峡も 岨路(そばじ)に群れて いま咲きさかる 雲仙岳 薊(あざみ)谷2首 昭和36年、御年61才 寒いので、春を感じる御製を選んでみました。 雲仙岳の噴火が平成2年なので、このときはまだ雲仙はきれいな形だったと…

喜びも 悲しみも皆国民と ともに過(すぐ)しきぬ この五十年を

在位五十年 昭和51年 こういう御製を見ると、国民と共に生きる陛下を誇りに思います。 50年の記念 金婚式とか でしょうか、身近な例で言えば。 そのときに、みなとともに とか家族へありがとう とかそういう気持ちになれるかどうか。日頃からそういう気持ち…

人々とうゑし苗木よ 年とともに 山をよろひて さかえゆかなむ

兵庫県植樹祭 昭和29年 御年54才 全国植樹祭の御製です。 これは背景を読み解くと、御製がすごーく、深いものになりました。 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含…

霜ふりて 月の光も 寒き夜は いぶせき家にすむ人をおもふ

昭和22年 戦災者 未帰還者を思って 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る もう一句あります 平成23年 初頭 風さむき 霜夜の月を見てぞ思ふ かへらぬ…

神武天皇へ みつみつし 久米の子等が

みつみつし 久米の子等が 粟生(あはふ)には 臭韮(かみら)一本(ひともと) そねが本(もと) そね芽繋ぎて 撃ちてし止まむ (久米部の者たちの粟畑には 臭いニラが一本生えている。それの根から芽まで繋いで抜き取ってしまうように、(敵を一繋ぎにして…

ほととぎす ゆふべききつつ この島に いにしへ思へば胸せまりくる

佐渡の宿 昭和39年 御年64才 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 昨日に続いて、私の反省シリーズです。 この御製は佐渡に流された 順徳上皇を思…

いくたびか 禍をうけたる大仏も たちなほりたり 皆のさちとなれ

昭和56年 大仏殿 前年大仏の昭和の大修理が行われた 奈良 東大寺大仏 といえば聖徳天皇です。きっと陛下と聖徳天皇は心で 短歌で つながっているのでしょうね。 最後の 皆のさちとなれって・・・かっこいい・・・ 陛下の御製で かっこいいと感じたのは初めて…

わが庭の 宮居に祭る 神々に 世の平らぎを いのる朝々

昭和50年 歌会始 「祭り」 御年75才 朝々という表現が、奥ゆかしい感じがします。 毎日としていないところが。 毎朝、陛下は祈っていらっしゃるのですね。 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 …

あめつちの神にぞいのる朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を

昭和8年 御年33才 おだやかで、君が代 と同じような雰囲気ですよね。 君が代が 短歌だと教えてもらってから、国家が短歌だなんて風流な日本だなーと思っていました。 陛下が平和を願う歌は、本当に多いです。 そこで返歌です 君が代の やすらけきこと 願う民…

水底に沈みたまひし遠つ祖(おや)をかなしとぞおもふ書見るたびに

昭和33年 赤間神宮ならびに安徳天皇陵に詣でて 昨年 秋篠宮家の佳子さまが、山口県下関市の赤間神宮に 初めてお一人での公務で参拝されました。 www.sankei.com ニュースを見て本当、かわいらしい方だなあ、と思いました。 昭和天皇の御製にもあったので、み…

わが庭の そぞろありきも 楽しからず わざわひ多き 今の世を思へば

よろしくない感情の御製です 昭和57年 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 今までの歌と違う気がします。 楽しい=快楽で陛下が生きていないと思…

おまけ 昭和天皇は香淳皇后について歌っていないのか?

今日はおまけです。 昭和天皇の御製本を読み進めています。 その中で 御先祖の歌→ある ご親族の歌→ある、子供や弟 孫 ありますが 最も近い香淳皇后についての御製が見つからないのです。 これはちょっと探してみたい。

樺太に 命をすてし たをやめの こころを 思へば むねせまりくる

稚内公園 昭和43年 208ページより 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 皇后陛下の歌もあります 樺太に つゆと消えたる 乙女等の みたまやすかれと…

久しくも 身ざりし 相撲ひとびとと 手をたたきつつ 見るがたのしさ

昭和30年 御年55歳 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 前回 一人庭歩き 世のわざわいで楽しくない・・・ という歌だったので 今回はその27年前で…

ふる雪に こころきよめて 安らけき 世をこそいのれ 神のひろまへ

昭和6年 御年31才 社頭雪 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 今日は寒いです。雪は降っていませんが、皆様のところはいかがでしょうか。 折にふ…