かなしけれど はふりの庭に ふしをがむ 人の多きをうれしとぞおもふ
貞明皇后崩御 御年68才 昭和26年5月17日 3首 残り2首あります
いでましし 浅間の山の ふもとより 母のたまひし
この草木はも
池のべの かたしろ草を 見るごとに
母のこころの 思ひでらる
この草木・・・はあれですよ、戦争中 疎開された貞明皇后から(送られたのは戦後すぐ)
昭和天皇宛に 草木を送ったというエピソード。陛下はうれしくて、それを植えて、愛でたとのこと。
もりあざみ、
ひめじおん、
ぼたんづる、
こごめうつぎ、
るりそう、
どくぜり、
みずばしょう、
たまあじさい、
しもつけそう、
こくさぎ、
かめばひきおこし、
とちはにんじん
等々。
「昭和天皇のおほみうた」に昭和天皇が喜ぶ様子が記録されています。
私の家の近所にはえている草もありました。
この本では、敗戦国の元首として、もう「おたたさま」に会えないかもしれない陛下がめちゃくちゃうれしそうに生き生きと描かれています。
どういうわけか歌が出てきません。陛下の大切なご家族のこと。
紹介だけにしておきます。