応神天皇~枯野を
枯野を
鹽に焼き 其が余り 琴に造り 掻き弾くや
由良の門の 門中の 海石に 触れ立つ なづの木の さやさや
古事記中巻
31年、官船「枯野」が朽ちたが、その功を後世に伝えるために、これを薪とし
塩をやかしめられた際(歴代御製集 より)
焼け残った木材から琴を造らせ、弾いてみるとその音は
冴え冴えとした音を出した
この御製に目がとまったのは、最後の「さやさや」です。
この擬音は今でも、植物が風にそよぐさまに使われているので、もしや
これがルーツかな、と嬉しくなりました。
(これから さやさやを多用しよう(笑))
そして、がんばってくれた船への感謝ー船を擬人化しているのを感じます。
このころから、物への愛情がこのような形であったのですね。
日本って、かわらない。