人々とうゑし苗木よ 年とともに 山をよろひて さかえゆかなむ
兵庫県植樹祭 昭和29年 御年54才
全国植樹祭の御製です。
これは背景を読み解くと、御製がすごーく、深いものになりました。
日本の神々はみどりの中にあり。神と森と山は一体のもの。
山の木は必ず神事を行って伐採され、伐採したところには必ず新しい苗木が植えられていた。しかし、大東亜戦争中、それが乱れた。木は木炭自動車の燃料になり、木造船が作られ、松根油が作られた。終戦時、山は荒廃していた。
昭和天皇は全国ご巡幸を通して荒れ果てた国土をご覧になり、ご巡幸の行く先々で、機会あるごとに植樹された→それが、いまの全国植樹祭の発端。
知らなかった・・・・
日本の山々が復活したのは、陛下のおかげだったのですね。
私事ですが、佐賀 武雄の大楠を見たことがあります。
怖かった・・・静かで大楠が眠っているようで、起こしてはいけない感じがして写真も撮れませんでした。山の中にある、大楠。
武雄神社 | 【武雄神社】縁結びスポットの夫婦檜や大楠でも知られる武雄神社の公式ホームページ/佐賀県武雄市武雄町
山を体現しているような楠でした。
畏れ多いと木に感じたのも、初めてでした。「自然を守ります」と思わず
誓いました。
たぶん、自然を怒らせてはいけない。感覚的にそう思わせてくる木でした。
そこで返歌です
苗木植え 大樹となるまで見守らん
神もみどりも ただそこにあり