たからかに 鶏のなく声ききにつつ 豊受の宮を 今日しをろがむ
鶏=とり
豊受=豊受大神宮(伊勢神宮外宮)に奉祀される(ウィキペディアより)
昭和50年アメリカ訪問帰国後の御製です。
天皇陛下が日本史上初めて外国に行かれた欧州・アメリカです。
引用します
宮中賢所に御親拝、伊勢神宮、畝傍、桃山、多摩の各御陵に御代拝の侍従を御発遺になられてご出発、ご帰国後、伊勢神宮に御奉告の御親拝になられた。
これはその折の御製である。まことに常に皇祖皇宗とともにあられる御進退である。
筆者は寡聞にして外国の帝王のふるまいでこのようなことは未だ聞いたことが無い。これは建国以来、皇統連綿として歴史の断絶のないわが皇室の畏き御手振である。即ち、
第124代の尊位を体されての外国訪問であり、昭和天皇一個人としてのご旅行では決してなかったのである。引用おわり
宮中賢所
三種の神器(八咫鏡・天叢雲剣・八尺瓊勾玉)の一つである八咫鏡(やたのかがみ)を依代として皇祖・天照大御神一柱を奉斎する御殿で、「畏(おそ)れかしこむべき所」という意味から「賢所」と称されています 引用
畝傍→神武天皇陵
桃山→明治天皇陵
多摩→大正天皇陵
ひとつの旅行ではなく、124代皇祖を背負ってご巡幸されたということ。
圧倒されます。
そこで返歌です いまは125代なのでそうしました。
連綿とつづく皇祖125代
一挙一動 大きことかな