身にあまる 重荷車を ひきながら いそがぬ牛は つまづかずして
明治37年 牛 明治天皇御製百首 東洋生命保険株式会社奉公部
牛です。馬も以前出てきました。
動物が出てくるところが、昭和天皇とちがうところ。
昭和天皇は植物を愛したからかな・・・?
この御製は、とっても深い意味を感じさせられます。
自分へのプレッシャーをじっとじっと耐えて感じて、それでもゆっくり前に進む。
牛歩ということばが、国会の牛歩戦略で悪い意味に感じられていたけれど、
この御製を詠むと、なんだかとてもいい意味に感じられます。強く生きて生きたいという願いを感じます。
脱線しますが、「友愛」という言葉はとても美しい言葉だと思っていました。
しかし鳩山元総理がこの言葉を繰り返し使ったことで、すっかり薄汚い印象になってしまいました。
言葉をいかすも殺すも使う人しだい・・・言葉とは、恐ろしいもの、と感じました。