ひと年の まことこめたる たなつもの 捧ぐる田子にあふぞ うれしき
もう1首あります
新米(にひよね)を神にささぐる今日の日に
深くもおもふ 田子のいたつき
昭和29年 新穀
田子=農民
神事について、神社では祭壇に米や酒が置いています。当然ながら陛下のまつりごとも
収穫された米を捧げるのですね。農耕民族である象徴です。
これが狩猟民族でも、狩ってきた熊に感謝して祀るのはアイヌの本にありました。
たまたま北海道が寒くて収穫が厳しいからこうなったのでしょう。
神に感謝するとともに田子にも感謝しているようです。
そこで返歌です
この国の もとなる 新米食すたび
君の はからい思い出すらん
ご飯おいしいなあ・・・と食べるとき、そこに神への感謝はありませんでした。
いただきます を言うときに 作ってくれた人や 自然や 陛下や 神に感謝できれば
私は本当の日本人になれる気がします。