愛国短歌 国を愛する気持ちを短歌にこめて

ふるさと日本を大切に思う気持ちを表現したい。短歌は心のままを歌うもの。だから言葉を飾らず素直な気持ちで歌います。

平和条約発効の日を迎へて 

風さゆる 冬はすぎて まちまちし 八重桜咲く 春となりけり 国の春と今こそはなれ 霜こほる 冬にたへこし 民のちからに 花みづき むらさきはしどい咲きにほふ わが庭見ても世を思ふなり 昭和27年4月28日 平和条約発効 全部で5首ですが、今日は3首まで。 な…

しずかなる 朝ぼらけかな 若き二人の けふの祝ひを テレビにて見つ

正仁親王結婚(常陸宮様)昭和39年9月30日、津軽華子様とご成婚。 常陸宮家をご創立。 ご成婚当日の、雰囲気。 子どものお祝いの模様をテレビで見る というのはどういう感覚なんでしょうね。どきどきして緊張するのかな。 この歌からは穏やかで荘厳な感じを…

夏の朝 おさなき孫の紀宮も 汐あみしつつ あそびけるかな

伊豆須崎の夏 海水浴 昭和51年 黒田清子さまのことですね。 清子様は質素に暮らしていらして、お母様の美智子様より控えめに、いつも控えめに なさっていて ご自分の結婚式でも 美智子様おさがりの着物を着て とにかく質素な感じが 昭和天皇や明治天皇を思い…

伊勢の宮に 詣ずる人の日にまして あとをたたぬが うれしかりけり

伊勢神宮に参拝して 昭和29年 御年54歳 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 民が詣でるのをうれしいと思ってくださったんですね。 遠い昔、明治神…

新聞の しらせをけさは見てうれし 湯川博士はノーベル賞を得つ

もう2首あります うれひなく学びの道に博士らを つかしめてこそ 国はさかえめ 賞を得し 湯側博士のいさをしは わが日の本のほこりとぞ思ふ 昭和24年 湯川秀樹博士がノーベル物理学賞受賞 日本人として初めて受賞した、ノーベル賞。 これは、陛下と国民は同…

この度の オリンピックにわれはただ ことなきをしも 祈らむとする

昭和天皇のおほみうた 昭和39年 オリンピック東京大会 開催日の10月10日、名誉総裁として開会を御宣言。24日まで開催。 名誉総裁をされていた 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単…

初春に おとなとなれる 浩宮の たちまさりゆく おひたちいのる

昭和天皇のおほみうた 昭和55年 成年式(2月23日、皇居宮殿で加冠の儀、朝見の儀) 浩宮さまのことを考えると、くらーい気持ちになります。 ひのみこ なのに、暗黒の王子のような・・・ このころ、まだ未来は明るく感じられたのでしょうね。 なにがまずかっ…

めしひたる 少女(おとめ)がともの 編物に はげむ姿を 感けてわれ見つ

昭和天皇のおほみうた 横浜訓盲院にて 昭和24年 陛下は働き者が好きです。 障害があってもすいすいと編んでいくすがたに、「すごいなあ」と感じていたのがわかります。 陛下がいまの愛子さまの状況をご覧になったらなんとおっしゃるでしょう。 ただ一生懸命…

皇太子(ひのみこ)を 民の旗ふり 迎ふるがうつるテレビにこころ迫れり

帰朝 昭和28年 皇太子殿下20歳(今生陛下)の初御外遊(戦後初の御皇族の御外遊 イギリス エリザベス女王の戴冠式参列、カナダ、フランス、スペイン、イタリア、バチカン、ベルギー、オランダ、西ドイツ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、スイス、ア…

昭和天皇御製 外つ国の人もたたふる おほみうた いまさらにおもふ そぢのまつりに

昭和55年 明治神宮御鎮座60年祭 御作10万首といわれる明治天皇の歌道ご精進を詠まれたもの 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 昭和天皇は明治天…

昭和天皇御製 山百合の花咲く庭に いとし子を 車にのせて その母はゆく

はじめての皇孫=浩宮さま 2月23日に誕生 昭和35年 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る あたたかく見守っていたのでしょう。 いま、皇太子ご夫妻…

昭和天皇御製 みほとけの 教まもりてすくすくと 生ひ育つべき 子らにさちあれ

昭和24年 佐賀県因通寺洗心寮 P108より 昭和天皇のおほみうた―御製に仰ぐご生涯 作者: 鈴木正男 出版社/メーカー: 展転社 発売日: 1995/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る さちあれ とは親から子への気持ちだと思います。 本によると、39名…

ああ広島 平和の鐘も鳴りはじめ たちなほる見えて うれしかりけり

昭和天皇御製 広島市比治山芸術公園 昭和22年 市民が7万人も集まって陛下を熱狂的に迎え、君が代と 万歳を 行った すごく当時の広島市民の興奮が伝わってくるような御製・・・ 私もその場にいたかった。 元気な国民の姿に感動したのでしょうね。 そこで返…

明治天皇御製 新しき 年を迎へて富士の嶺(ね)の 高きすがたを 仰ぎみるかな

明治天皇御製 2ページ 改造社より 明治11年 ちょっと疑問が生じて、この歌を選びました。 明治11年ということは、すでに天皇陛下は東京にいますよね。 それで、おそらく皇居で新年のお祭りなどされていると思うので、 東京にいますよね。 この歌をよむ…

明治天皇御製 世とともに かたりつたへよ 国のため 命をすてし 人のいさをを

明治37年 明治天皇御製集 P210 改造社 日露戦争の年です。 いさを は 功績のことでしょう。 国のこと は自分のこと。 そう思わなければこの歌は詠めない。 そこで返歌です。 国のため 命をすてし 御親らの 心伝える 民草の間も 戦争で戦ってなくなったのは …

明治天皇御製 よきをとりあしきをすてて外国(とつくに)に おとらぬ国となすよしもがな

明治42年 明治天皇御製193P 改造社より 実践の人・明治天皇。 歌にもよく現れていると思いました。 日本をよくする 日本を強くする 明治維新後は国民と天皇陛下は、こういう気持ちの一体感があったのかな・・・ 今でもできると思う。きっかけがあれば。 そ…

明治天皇御製 国をおもふ 道に二つはなかりけり 軍(いくさ)の場(には)に たつもたたぬも

明治天皇御製集 改造社 201ページ 明治37年 日露戦争です。国をあげての、たくさんの犠牲をだしたロシアとの戦い。 まさかロシアがアジアの黄色人種に負けるとは・・・日本への印象をがらっとかえた戦争です。でも、たくさんの日本人が死にました。 同じ年に…

明治天皇御製 すすむ世を 見るにつけても 思ふかな わが国民の 上はいかにと

明治40年 明治天皇御製集 172P 改造社 明治天皇が国民のことを常に考えているのがわかる歌です。 陛下が国民のことを思う 国民が陛下のことを思う 両思いだと国がひとつにまとまりそう。 片思いだと・・・? 陛下は国民のことを忘れている 国民は陛下のこと…

明治天皇御製 をちこちに わかれ住みても 国を思ふ 人の心ぞ 一つなりける

明治43年 明治天皇御製集 173P 改造社 なりける と、言い切るということは国民の一体感が今よりあったということ。 なんだか、うらやましいです。 日韓合併の年。 当時の朝鮮を、侵略ではなく併合した年。 韓国による捏造歴史でいまだに攻撃される私たち日…

明治天皇 千萬(ちよろず)の民の力をあつめなば いかなる業(わざ)も成らむとぞ思ふ

明治天皇御製集より203ページ 改造社 明治41年 今日は明治天皇御製を紹介します。 1908年です。 民と天皇がひとつになっているのを感じられます。 高揚する気分も。 なんだかうらやましいです。 いまの天皇陛下に私たち国民はこのような歌を歌っていただける…

わが国の紙見てぞおもふ 寒き日に いそしむ人の からきつとめを

紙 昭和22年ご巡幸 (鳥取の寒村の和紙漉きの授産場での制作。働いていたのはすべて遺族、引揚者、戦災者であった) 今日は日本全国、寒波です。 私も久しぶりの雪で車が出せずバスで出勤。 こんな日に紙をすいたらしもやけできますね・・・ からきつとめー…

日日のこのわがゆく道を 正さむと かくれたつ人の 声をもとむる

昭和41年 声 御年66歳 日本国民の大半はサイレントマジョリティ。 声が大きいのは 日本人になりすました街宣右翼とか 左翼の人とか。 私も声をあげなければと思う最近ですが、人の迷惑になるような デモとかは肌にあわない。 ネットを通して声を上げます。 …

明治天皇御製 人もわれも 道をまもりてかはらずば この敷島の国は 動かじ

11年前(明治11年より前のこと) 国 明治天皇御製集 改造社より 道を守ってかわる 相反する言葉です。 かわるけど道を守る 日本を守るために、私はかわる、けれど道は守る。 道とは明治天皇にとって指針とは、なんだったんでしょうか。 伝統は守るけれども国…

明治天皇です しきしまの 大和心をみがかずば 剣(つるぎ)おぶともかひなからまし

明治37年(1904年) 「明治天皇御製集」改造社 図書館で借りた本です。 今日は明治天皇の御製です。剣がでてくるところが昭和天皇と違うところ。 刀剣愛好家でもあったそうです。 この年は、日露戦争が開戦された歴史的な年です。 2月に開戦。この歌が何月…

眞菅(まそが)よ蘇我の子等は

推古天皇御製眞菅(まそが)よ蘇我の子等は 馬ならば日向(ひなた)の駒太刀(たち)ならば呉(くれ)の眞刀(まさひ) 宣(うべ)しかも蘇我の子等を大君(おほきみ)の使(つか)はすらしき 先日 舒明天皇の御製を紹介しました。 otentokazin.hatenablog.com その前の推古…

みゆきふる 畑の麦生(むぎふ)におりたちて いそしむ民を おもひこそやれ

田家雪 昭和12年 御年37歳 戦前です。貧しいです。 麦踏みは、したことはありません。 麦ふみって? 子供の頃、冬の日 母の田舎の稲が刈られた後の田んぼで 稲の根を踏みつける感覚が面白く、根をねらってずっと踏み続けたことがあります。 無心になれて、楽…

あなうれし 神のみ前に皇太子の いもせの契り むすぶこの朝

昭和34年 御年59歳 皇太子殿下(今上陛下)のご成婚 もう一首あります 皇太子の 契り 祝ひて 人びとの よろこぶさまを テレビにて見る 昨日の貞明皇后に引き続き、 otentokazin.hatenablog.com 陛下の御家族への御製です。 皇太子殿下が美智子様とご成婚され…

かなしけれど はふりの庭に ふしをがむ 人の多きをうれしとぞおもふ

貞明皇后崩御 御年68才 昭和26年5月17日 3首 残り2首あります いでましし 浅間の山の ふもとより 母のたまひし この草木はも 池のべの かたしろ草を 見るごとに 母のこころの 思ひでらる この草木・・・はあれですよ、戦争中 疎開された貞明皇后から(送られ…

舒明天皇の御製

manyou.plabot.michikusa.jp 大和(やまと)には 郡山(むらやま)あれど とりよろふ 天(あま)の香具山(かぐやま) 登り立ち 国見(くにみ)をすれば 国原(くにはら)は 煙(けぶり)立つ立つ 海原(うなはら)は 鷗(かまめ)立つ立つ うまし国そ 蜻蛉…

湖(うみ)のながめ得ならずと聞く 大森に 杉をうゑむと思ひしものを

秋田県田沢湖畔の植樹祭に臨みえざりしを惜しと思ひて 昭和43年 もう1首あります 鉢の土に 秋田の杉を植ゑつつも 国の守りになれといのりぬ 私、勘違いしていました。以前の歌で植樹する杉に 山を守る という気持ちをこめてらっしゃると思っていたのですが、…